Image:イメージを音にするということ

sound of confusion – engineering philosophy #02

イメージの具現化

『イメージ』という言葉から、どのようなことを連想するでしょうか。

漠然としていて形がないもの。
頭の中にあるもの。
人には伝わらないもの。

様々な“イメージのイメージ”があると思います。

調べてみると、このような記載がありました。

イメージとは、心の中に思い浮かべる姿・像。心象(しんしょう)。

私は「頭の中」かと思っていましたが、正しくは「心の中」とのこと。

いずれにしても、目に見えない、それぞれの内側にあるものです。

それを具現化することが、私のエンジニアリングに対する二つ目のテーマとなります。


 

イメージの共有

私の役割は、アーティストの持つイメージを、できる限り忠実に具現化することです。

具体的には、『音像』と呼ばれる音のイメージを、聴感上の形として仕上げていきます。

その作業は毎回異なります。
あるときは、音をパズルのように嵌め込む作業に感じることもあり、
またあるときは、白紙のキャンバスに色を重ねていくペイント作業のように感じることもあります。

私はあくまでもエンジニアです。
最優先すべきは、クライアントの世界観をそのまま音に落とすことだと考えています。

ただ、それだけでは終わりません。
作品がさらに良くなる可能性があれば、提案も行う。
そのくらいの距離感で向き合っています。

では、イメージを具現化するために、どのようなところから情報を得るのか。

重要になるのが、ラフミックスの分析と、作業前のヒアリングです。

完成イメージをできる限り明確にしてから、ミックス作業に入ります。

また、ライブ活動を行っているアーティストであれば、実際にライブに足を運ぶようにしています。

同じ空気感や温度感を体感することでしか、見えてこない部分があると考えているからです。


 

エンジニアの役割

音楽制作において、作家が楽曲の源泉であるのは間違いない事実です。

その作家、あるいは明確な音像イメージを持つアーティストが創作した楽曲に対して、
音像の具現化をサポートすること。

それが、私たちエンジニアの役割だと考えています。

そして、イメージを具現化するには、まず深く理解することが必要です。

理解のない創造は、ただの装飾になってしまう。

では、理解の先にある「創造性」とは何なのか。

そのテーマについては、次回触れていきたいと思います。


 

 

 

 

 

sound of confusionでは、
作品本位のミキシングを軸に制作を行っています。

アーティストの持つイメージや音像を大切にしながら、
作品の可能性を最大限に引き出すことを目的としています。

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下記ページよりご連絡ください。

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<制作理念シリーズ>

←第1話:Quality: なぜ私は「作品のクオリティ」を最優先にするのか
第2話:Image: イメージを音にするということ
第3話:Creativity: 創造性に向き合うということ